米AMDは米国時間2009年4月21日,2009年第1四半期の決算を発表した。売上高は11億7700万ドルで,前年同期から21%減少した。純損失は4億1600万ドル(1株当たり損失は0.66ドル)で,前年同期の純損失3億6400万ドル(同0.60ドル)から赤字が拡大した。

 営業損失は当期が3億800万ドル。前期の12億7400万ドルから縮小したものの,前年同期の2億3400万ドルからは改善していない。当期の営業利益率は43%で,前期は23%,前年同期は42%だった。

 事業別の売上高は,コンピューティング・ソリューション事業が前年同期比21%減の9億3800万ドル。マイクロプロセサの出荷数とASP(平均販売価格)が,前年同期から低下したことが響いた。グラフィックス事業は同15%減の2億2200万ドル。グラフィックス・プロセサのASPは上昇したものの,出荷数が減少した。

 また,3月に同社から分離したファウンダリ事業の売上高は2億8300万ドルだった(関連記事:AMDから分離独立した製造事業,「GLOBALFOUNDRIES」として正式発足)。

 同社は,マクロ経済状況,景気の不透明感や季節的な変動を考慮すると,第2四半期のファンダリ事業を除いた売上高は減少すると予測している。

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