米Time Warnerは,123億ドルの発行済み社債の保有者から,契約条項の改訂について合意を取り付けたことを米国時間2009年4月16日に明らかにした。同社は4月2日時点の債券保有者に対して,AOL事業の資産譲渡などを制限する一部条項の改訂を承認するよう要請していた。

 改訂に合意した債券保有者は,額面価格1000ドルの社債につき5.00ドルを受け取る。Time Warnerが債券保有者に支払う総額は6150万ドルとなる。英メディアの報道(Reuters)によると,同社CEOのJeff Bewkes氏は,AOLの今後について選択肢を検討中であると語ったという。

 AOLは近年,会員減少が続き,事業が低迷していた。2008年第4四半期の売上高は9億6800万ドルで,前年同期から23%減少した(関連記事:Time WarnerのQ4決算は160億ドルの赤字,AOLの不振響く)。なお,Time Warnerは3月に,米Google上級副社長だったTim Armstrong氏をAOLの新たな会長兼CEOに任命している(関連記事:Google上級副社長のArmstrong氏,AOL会長兼CEOに就任へ)。

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