米Time Warnerは米国時間2009年2月4日,2008年第4四半期と通期の決算を発表した。第4四半期の売上高は123億ドルで前年同期の126億ドルから3%の減収。純損失は160億ドル(希薄化後の1株当たり損失は4.47ドル)で,前年同期の純利益10億ドル(同条件の1株当たり利益は0.28ドル)から大幅な赤字に転落した。

 減価償却費控除前の調整後営業利益(OIBDA)は同8%減の32億ドル。営業損失は222億ドルで,前年同期の営業利益23億ドルから大幅な減益となった。同社によると,営業権および無形資産の減損により,242億ドルの評価損を計上したことが響いた。

 事業別の売上高は,AOL事業が前年同期比23%減の9億6800万ドル。サブスクリプション収入が同27%,広告収入が同18%減少した。Cable事業は同8%増の44億ドル,Filmed Entertainment事業は同11%減の31億ドル,Networks事業は同9%増の29億ドル,Publishing事業は同13%減の13億ドルだった。

 2008年末時点における,米国のAOLサービス会員数は690万人。広告事業に軸足を移したことを反映して,前期から57万3000人,前年同期から240万人減少した。

 2008年通期の売上高は前年比1%増の470億ドルで,純損失は134億ドル(希薄化後の1株当たり損失は3.74ドル)。前年は純利益44億ドル(同条件の1株当たり利益は1.17ドル)を計上していた。

 また同社が発表した2009年通期の業績見通しによると,AOLとWarner Brosにおけるリストラ関連費用2億5000万ドルを反映した調整後の1株当たり利益は,2008年から横ばいの0.66ドルになる見込み。継続事業による希薄化後1株当たり損失として3.74ドルを予測している。

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