CSKホールディングス(CSK HD)は2009年4月9日、グループのBPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)事業を再編すると発表した。サービスウェア・コーポレーションなど8社をBPOサービス事業会社とニアショア開発事業会社の2社に統合・集約する。集約により規模を拡大して、収益力を高める。CSK HDは昨年以降、金融サービス事業の収益が急速に悪化。不動産評価損もあって2009年3月期、1040億円の最終赤字を計上する見通し。本業の情報システムに専念することで経営を立て直したい考え(関連記事)。

 BPO事業会社「CSKサービスウェア」とニアショア開発事業会社「CSKニアショアシステムズ」を7月1日付で設立する。CSKサービスウエアには サービスウェア・コーポレーションとCSKマーケティングの全事業、CSKコミュニケーションズおよび同社の5地方子会社のBPO事業を統合する。統合後の社員数は約1500人を見込む。

 一方、CSKニアショアシステムズにはCSKコミュニケーションズと同社の4子地方会社のニアショア開発事業を統合する。中国の現地法人と合わせてグループのニアショア・オフショア開発を推進する。これまでパートナー企業に発注していた作業を、人件費の安い地方や中国のエンジニアに任せることで収益力を高める。CSKニアショアシステムズの社員数は約110人になる見通し。