CSKホールディングス(CSK HD)は2009年2月26日、業務執行体制の見直しを発表した。執行役員で構成する「経営会議」を新設。同会議がグループ経営に関する審議・決議機関としてグループの経営方針や事業戦略を決める。取締役会は経営の監督と意思決定に専念する。代表取締役会長で取締役会議長を務めていた青園雅紘氏は3月1日付で退任し、代表権のない取締役に就く。同社は2009年3月期、1040億円の最終赤字を計上する見通し。昨年以降、金融サービス事業の収益が急速に悪化。不動産評価損もあって大幅赤字となり、経営立て直しを急いでいた。

 情報サービス事業の中核となる会社の代表者がCSK HDの執行役員を兼務、経営会議に参画し情報サービス事業への集中を加速する。3月1日付でCSK HDの執行役員に石村俊一氏、中西毅氏、谷原徹氏の3氏が就く。石村氏は3月1日付でBPO事業を手がけるサービスウェア・コーポレーションなどグループ3社の会長に就任予定。中西氏も同日付でCSKシステムズの社長に就任する予定。谷原氏は現在、CSK-ITマネジメントの社長を務めている。

 CSK HDの2009年3月期の業績見通しは、売上高が前年同期比14.5%減の2050億円、営業損益が1020億円の赤字(前年同期は192億円の黒字)、経常損益が1010億円の赤字(同206億円の黒字)、純損益が1040億円の赤字(同12億円の黒字)。2008年3月期実績で売り上げの8割を占める情報サービス事業は比較的堅調だが、金融サービス事業で保有する不動産の評価損を652億円計上したことが響いた。