米司法省(DOJ)は米国時間2009年3月25日,米連邦取引委員会(FTC)からの求めに応じ,違法な電話セールスを実施したとして,衛星テレビ・サービスの米DISH Network(旧社名はEchoStar Communications)など3社を米連邦地方裁判所に提訴した。カリフォルニア州,イリノイ州,オハイオ州,ノースカロライナ州の司法長官も原告として訴訟に参加している。

 FTCによると,DISH Networkと同社の認定ディーラである米Vision Questおよび米New Edge Satelliteが,テレマーケティング対象外とすべき電話番号リスト「National Do Not Call Registry」に登録された多くの電話番号に対して電話セールスを行った。またDISH Networkは,認定ディーラの自動電話セールス行為を支援してテレマーケティング販売規則(TSR:Telemarketing Sales Rule)にも違反したとしている(関連記事:「米国成人の3分の2以上が“電話セールス拒否リスト”に登録」,米調査「過去3カ月で,悪質なテレマーケティングに対する22件の法的措置に重大な展開」,FTC)。

 これを受けDOJは,DISH Networkをイリノイ州中央地区連邦地裁,Vision QuestとNew Edge Satelliteをミシガン州東地区連邦地裁に訴え,違法行為の終局差し止め,認定ディーラに対する監視,民事制裁金の支払いなどを求めた。

 なお,FTCとDOJは2008年夏にもDISH Network認定ディーラの米Planet Earth Satelliteと米Star Satelliteを訴え,総額9万5000ドルの制裁金を科した。

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