米連邦取引委員会(FTC)は米国時間1月28日に,悪質なテレマーケティングに対する法的措置の最新報告を発表した。それによると,2004年11月~2005年1月に,22件の訴訟で「重大な展開があった」という。

 22件の訴訟のリストは,FTCのWebサイトで掲載している。新たに起こした裁判,最終判決に至った裁判,欠席判決あるいは略式判決が下った裁判などが含まれる。

 ここでいう「悪質なテレマーケティング」とは,業者が面識のない消費者に直接電話して商品を売りつける手法や,フリーダイヤル表示および特典などで消費者からの問い合わせを促し,詐欺行為を働くことなどを指す。2002年10月1日以来,約147件の裁判が行われており,訴訟の結果や進行状況は,同サイトの各プレス・リリースで確認できる。

 また同サイトでは,これまでにテレマーケティング詐欺で使われた手口をはじめ,テレマーケティング販売規則(Telemarketing Sales Rule)や電話セールス拒否リスト(Do Not Call Registry)などに違反したとしてFTCが提訴した不当行為の実例などについても説明している。

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