GPSナビゲーション製品を手がけるオランダのTomTomは米国時間2009年3月19日,米Microsoftから特許侵害で訴えられたことを受け,バージニア州東地区連邦地方裁判所にMicrosoftを提訴した。TomTomによる反訴の内容は明らかになっていない。

 係争の発端は,Microsoftが2月25日にワシントン州西地区連邦地方裁判所と米国際貿易委員会(ITC)へ行った提訴。Microsoftは,カー・ナビゲーションやコンピューティング機能に関連する特許8件がTomTomに侵害されたとしている(関連記事:Microsoft,GPSナビゲーション・メーカーのTomTomを特許侵害で提訴)。Microsoftは1年以上にわたりライセンス契約について話し合う機会を求めてきたが,TomTom側が応じなかったため法的手段に踏み切ったという。これらの特許についてパートナ企業とライセンス契約を結んでおり,TomTomにもライセンスを取得するよう要求した。

 米メディア(InfoWorld)によると,TomTomは同社の特許4件がパソコン向け地図ソフトウエア「Microsoft Streets and Trips」で故意に侵害されたと主張し,損害賠償を求めている。

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