米Hewlett-Packard(HP)と米Sun Microsystemsは米国時間2009年2月25日,HPが「HP ProLiant」サーバー製品系列でSunのUNIX OS「Solaris 10 Operating System」と同OS向けサポート・サービスを提供するためのOEM契約を結んだと発表した。両社は,Solarisとそのオープンソース版である「OpenSolaris」,ProLiantサーバーの拡販を図る。契約期間は複数年だが,金額や対象モデルなど詳しい取引条件は明らかにしていない。

 HPは,SunをProLiant用OSの戦略的ディストリビューション・パートナとし,SolarisをProLiantの主要OSに昇格させる。HPがSolaris搭載ProLiantサーバーの販売とサポート提供を一括して行う。顧客はITシステム導入/運用時の窓口を一本化でき,手間の軽減とコストの削減につながるという。

 両社はSolaris 10と管理ソフトウエア「HP Insight」の統合にも取り組み,ProLiantの使い勝手と管理性の向上に向けて協力する。HPはOpenSolarisコミュニティの活動に対する関与を強めていく。

 Sunは,米Dellとも同様のOEM契約を結んでいる(関連記事:Dell,「PowerEdge」サーバーでSolaris 10搭載へ,SunとOEM契約)。また,米メディア(InfoWorld)は,Sunが2007年に米IBMとSolaris提供契約を締結したと報じている。

 なおHPとSunが引用した米IDCのx86サーバー市場に関する調査結果によると,ProLiantは2008年第4四半期に売上高ベースの市場シェア38.2%でトップを獲得したという。

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