家電小売りチェーンの米Circuit City Storesは,事業継続を断念し,米国内567の全店舗を閉鎖することを決定した。米国時間2009年1月17日より在庫一掃セールを実施する。店舗閉鎖を回避するための取引を実現できなかったと説明している。

 同社は昨年11月3日に,155店舗の閉鎖と,それに伴う約17%の社員削減を含むリストラ策を発表し(関連記事:Circuit Cityが155店舗を閉鎖へ,従業員約17%を削減),1週間後の11月10日に,米連邦破産法11条(チャプター11:日本の会社更生法に相当)の適用を申請した。その時点では同法のもとで再建に取り組むとしていた(関連記事:Circuit Cityが連邦破産法の適用を申請,事業を継続し再建を目指す)。

 閉店セールは,精算業務を手がける専門会社の米Great American Group,米SB Capital Group,米Tiger Capital Group,米Hudson Capital Partnersが組織するグループが管理する。6~8週間行う見込みだが,一部店舗はより短期間で閉鎖する。

 Great American Groupによると約18億ドル分の在庫品があり,「店内すべてのものを売り払う」という。

[発表資料(Circuit Cityのプレス・リリース)]
[発表資料(Great American Groupのプレス・リリース)]