米Delta Air Linesは米国時間2008年12月16日より,機内Wi-Fiサービスを一部旅客機において開始する。利用料金は定額制で,搭乗時間が3時間以内の場合は9.95ドル,それを超えると12.95ドル。

 同サービスでは,米Aircellの機内モバイル・ブロードバンド・サービス「Gogo」を利用する。乗客はノート・パソコン,スマートフォン,携帯情報端末(PDA)などのWi-Fi対応機器を使ってインターネットや企業VPNに接続し,電子メール,SMS(ショート・メッセージ・サービス),IM(インスタント・メッセージング)などを利用できる。

 まず,ニューヨーク~ボストン間とニューヨーク~ワシントン間を運航するMD-88航空機5台と,国内を運航するBoeing 757航空機1台で機内Wi-Fiサービスを提供する。2009年に,MD-88およびMD-90航空機と,Boeing 737/757/767-300において,段階的に導入する。なお,年内はプロモーション期間として,Gogo対応のMD-88航空機の搭乗客に,同サービスを無償で提供する。

 Deltaマーケティング担当上級副社長のTim Mapes氏は,「機内でのインターネット接続は,乗客の要望が最も多いサービスだった。乗客が機内の時間をより快適かつ生産的に過ごせるように,来年中には国内の主要路線すべてで同サービスを導入する」と述べている。

 なお,米大手航空会社のAmerican Airlinesも今年8月より,一部の国内線で機内Wi-Fiサービスを開始している(関連記事:American Airlines,国内線で機内無線LANサービスを開始)。

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