米大手航空会社のAmerican Airlinesは米国時間2008年8月20日,一部の国内線を対象に機内Wi-Fiサービスを開始した。このサービスには,米Aircellの機内モバイル・ブロードバンド・サービス「Gogo」を採用する。

 今回発表した無線LANサービスは,ニューヨーク/サンフランシスコ間,ニューヨーク/ロサンゼルス間,ニューヨーク/マイアミ間を運航する同社のBoeing 767-200機で利用できる。乗客がノートパソコン,スマートフォン,PDAといったWi-Fi対応機器を使って,機内でWebブラウザを開くと,Gogoのポータル・ページに導かれる。このポータル上で登録を済ませるとインターネットに接続でき,ネット・サーフィンのほか,電子メールやSMS(ショート・メッセージ・サービス),インスタント・メッセージングといったサービスを利用できるようになる。

 利用料金は,3時間以上で12.95ドルの定額制。携帯電話による通話やVoIPサービスは利用できない。

 なお,米大手航空会社のDelta Air Linesでも,AircellのGogoサービスを採用して,2009年内に米国内で運航する330以上の旅客機において機内Wi-Fiサービスを開始する計画を発表している(関連記事:「デルタ航空,米国内線の全旅客機で無線LANサービスへ」)。

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