長野県のケーブルテレビ(CATV)事業者であるテレビ松本ケーブルビジョン(本社:長野県松本市,社長:佐藤浩市氏)とエルシーブイ(LCV,本社:長野県諏訪市,社長:酒井 一夫氏)は2008年12月15日午前零時に,民放キー局5社の地上デジタル放送の再送信をそれぞれ停止する。

 テレビ松本とLCVが共同で使用している受信施設(保有はLCV)が有線テレビジョン放送法上の違法施設であることが判明したため,この設備の利用を停止して,違法状態の解消に努める。テレビ松本とLCVは今後について,「関係者と協議のうえで別途発表する」という見解をそれぞれ示した(テレビ松本の発表資料 LCVの発表資料)。

 テレビ松本およびLCVと民放キー局5社との再送信を巡る交渉は最初の段階ではスムーズに進まず,2007年6月にはCATV2社が大臣裁定を申請する事態になった。最終的には交渉を通じて当事者同士が合意に達したため,テレビ松本とLCVは2008年6月24日に5社の地上デジタル放送の再送信を開始していた(関連記事1)。