米Sun Microsystemsは米国時間2008年12月8日,同社取締役会に社外から2人の新メンバーを迎えることで,筆頭株主の米Southeastern Asset Managementと合意したと発表した。

 Southeasternは現在,Sunの全株式の22%に当たる約1億6200万株を保持している。米CNET News.comによると,Southeasternは2008年10月に持株比率を引き上げるとともに,Sunの経営に対して積極的に発言していく意向を示したという。今回,Sunとの合意の下,2人の候補者を推薦する。

 Southeasternバイス・プレジデントのJason E. Dunn氏は,「当社はSun最高経営責任者のJonathan Schwartz氏を全面的にサポートする」と発言。Sunの多彩な製品とソフトウエア・インフラ資産,最近発表したリストラ策,30億ドル以上の現金について言及し,さらに2人の取締役が加わることで,「Sunが長期的な成功を実現できる状況にあると確信している」とコメントした。

 なお,Sunが2008年10月30日に発表した2009会計年度第1四半期(2008年7~9月)の決算は,売上高が前年同期比7.1%減の29億9000万ドルで,16億7700万ドルの赤字だった(関連記事)。