米Sun Microsystemsは米国時間2008年10月30日,2009会計年度第1四半期(2008年7~9月)の決算を発表した。売上高は29億9000万ドルで前年同期から7.1%の減収,会計原則(GAAP)ベースの純損失は16億7700万ドル(希薄後の1株当たり損失は2ドル24セント)となった。これには,無形資産の評価損の14億4500万ドルや前期より着手したリストラ策に関する費用の約6300万ドルが含まれる。前年同期は純利益として8900万ドル(1株当たり利益は10セント)を計上していた。

 粗利益率は40.2%となり,前年同期から8.3ポイント低下した。

 株式報酬関連費用やリストラ関連費用などを除いた非GAAPベースの純損失は6500万ドル(1株当たり損失は9セント)となる。前年同期は同条件で純利益として2億8500万ドル(1株当たり利益32セント)を計上していた。

 今期は,SolarisベースのChip Multi-Threadingシステムが好調で,出荷額が前年同期比で83%増加した。また,インドや中南米などを含む新興市場は堅調で,売上高が前年同期から12%増えたという。

 「今期もSolarisベースのChip Multi-ThreadingとOpen Storageシステムが伸びを見せたが,景気の低迷が顧客に重くのしかかっている。特にハイエンド事業を支える顧客にその傾向が見られる」(同社最高経営責任者のJonathan Schwartz氏)。

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