米Fox Interactive Media(FIM)が運営するソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)「MySpace.com」と,認証ソリューションの米Vidoopは,オープンソースWebブラウザを手がける米Flockと共同で,Flockのブラウザ「Flock 2.0」向け拡張機能「OpenID for Flock」の提供を米国時間2008年12月2日に開始した。アルファ版をFlockのWebサイトからダウンロードできる。

 OpenIDは,1つのIDでインターネットのさまざまなWebサイトの認証を可能にする仕組み。ユーザーは同拡張機能により,OpenID対応のWebサイトを閲覧時に,認証情報の収集と管理を効率的に行える。OpenIDとWebサイトをいったん関連付ければ,頻繁に訪れるWebサイト間をシームレスに行き来できるという。

 複数のサイトで同じIDを利用できる,新規ユーザー登録の際にさまざまな情報を入力しなくてよい,複数のID/パスワードを管理する必要がないなどのメリットがある。

 MySpaceデータ可用性プラットフォーム担当主任のMax Engel氏は,「3社が共同開発した拡張機能により,SNS間を移動する場合などに必要となるログイン作業を軽減できる。ユーザーは,WebブラウザにログインIDと設定などを保存して,ネットサーフィンをスムーズに楽しめる」と説明している。

OpenIDの推進団体であるOpenID Foundationには米Google,米IBM,米Microsoft,米VeriSign,米Yahoo!といった大手も参加しており,OpenID対応Webサイトは今年に入って増加している(関連記事:OpenID推進団体にGoogle/IBM/Microsoft/VeriSign/Yahoo!が参加)。また,Flock 2.0は今年10月にリリースされたばかりの最新版で,MySpace.comとの連携機能などを備える(関連記事:Firefox 3ベースの最新Webブラウザ「Flock 2.0」,MySpaceやmRSSフィードに対応)。

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