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 米Flockは米国時間2008年10月15日,オープンソースWebブラウザの最新版「Flock 2.0」の提供を開始したと発表した。Windows/Linux/Mac OS X用の米語版をWebサイトで無償ダウンロード提供している。ただし日本語などその他の言語のバージョンは現在のところ「1.2.6」となる。

 Flockは「Firefox」をベースとするWebブラウザで,RSSリーダー機能やブログ編集機能,オンライン・ブックマーク機能といった「Web 2.0機能」が特徴(関連記事:【特選フリーソフト】ブログの編集も行えるWebブラウザ Flock)。最新版は,Firefox 3.0で改善された処理性能やセキュリティ/プライバシ機能を取り込んだほか,ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)「MySpace.com」との連携機能を搭載し,マルチメディア・コンテンツ向けRSS規格の「Media RSS(mRSS)」に対応した(関連記事:ついに登場Firefox 3,最速ブラウザはどれ?)。

 MySpace.comとの連携は,MySpace.comが公開している「Data Availability」用APIで実現させた(関連記事:MySpace,プロフィール情報を他社サイトと共有可能にするAPIをすべて公開)。これにより,MySpace.comのユーザーはFlock 2.0から簡単に友人をMySpace.comへ招待できるようになった。Flock 2.0内で写真/ビデオなどをドラッグ&ドロップしてMySpace.comに投稿することや,MySpace.comに参加している友人のコンテンツを閲覧することも可能。MySpace.comを外部のWebサイトやブログと連携させることもできる。MySpace.comも含め,Flockが連携可能なオンライン・サービスは「Twitter」「Digg」「Gmail」「YouTube」など24種類あるという。

 mRSS対応により,画像/ビデオに関するフィードを自動取得してFlockの「Media Bar」で管理できるようになった。画像などはFlockの「MyWorld」ページに追加できる。

 Flockの初版は2007年11月にリリースされ,現在の対応言語数は18カ国語。165の国と地域にユーザーがおり,そのうち70%以上が主要ブラウザとして利用しているという(関連記事:“Web 2.0”対応ブラウザ「Flock」,開発者向けプレビュー版が公開新Webブラウザ「Flock」はIEやFirefoxの脅威になる)。

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