米Adobe Systemsは米国時間2008年11月17日,米Major League Baseball(MLB)の公式サイト「MLB.com」が同社のコンテンツ配信プラットフォーム「Adobe Flash Platform」を採用することで2年間の契約を結んだと発表した。MLBは従来,競合プラットフォームである米Microsoftの「Silverlight」をサポートしていた(関連記事:Microsoft,Flash対抗のメディア再生技術「Silverlight」を発表)。

 MLB.comは2009年より,ライブおよびオンデマンドのビデオ配信をAdobe Flash Platformベースで行う。また,Adobeのリッチ・クライアント・プラットフォーム「Adobe AIR」を用いた各種機能を構築する。

 MLB.comは,シーズン中とポストシーズンを含めて年間2500以上の試合をストリーム配信している。2003年にサービスを開始して以来,登録会員は150万人以上にのぼるという。

 MLB.comのCEO,Bob Bowman氏は,「ストリーミング配信において,ファンがMLB.comに期待する拡張性,柔軟性,信頼性を提供できることに満足している」と述べた。米メディアの報道(CNET News.com)によると,同氏はSilverlightからFlash Platformに乗り換えた理由について「現時点でコメントは控える」として明らかにしなかった。

 なお,Silverlightの新版「Silverlight 3」が2009年にリリース予定であることを,Microsoft開発部門コーポレート・バイス・プレジデントのScott Guthrie氏が自身のブログへの投稿で11月16日に明らかにしている。

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