米Microsoftは米国時間4月15日,Web上でメディア再生およびリッチ・インタラクティブ・アプリケーション(RIA)表示を実行するためのプラグイン「Silverlight」を発表した。クロスプラットフォームのWebブラウザ向け描画技術で,かつて「Windows Presentation Foundation Everywhere(WPF/E)」と呼んでいたもの。

 SilverlightはWindows Media Video(WMV)フォーマットを利用する。「Webで公開されている膨大なコンテンツを視聴でき,高品位(HD)ビデオをフルスクリーンで再生するだけでなく,モバイルでも楽しめるようになる」(同社)

 Mac OSおよびWindowsに対応し,「Internet Explorer(IE)」「Firefox」「Safari」ブラウザで利用可能。

 同社の新たなDRM(デジタル著作権管理)技術「PlayReady」をベースにした機能も提供する計画という。

 Microsoftによると,米Akamai Technologies,米Brightcove,米Eyeblaster,米Major League Baseball,米Netflix,英Skinkers,米Sonic Solutionsなどが同技術のサポートを表明している。

 4月30日よりラスベガスで開催するデザイナおよびWeb開発者向けカンファレンス「Mix07」会議で,Silverlightのベータ版をリリースする予定。

 また同社は,デジタル・コンテンツ管理ツール「Interactive Media Manager」も同日発表した。「Office SharePoint Server 2007」の拡張機能で,映画およびテレビ番組制作会社,ポストプロダクション・スタジオ,放送事業者,ゲーム開発会社,広告代理店といったメディアおよびエンターテインメント業界の企業に向ける。

[発表資料(1)]
[発表資料(2)]