写真1●発表会に登場したミス・ユニバース・ジャパンの美馬寛子さん,知花くららさん,森理世さん
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写真2●新製品は7機種。「フルチェンケータイ re」の新色も用意した
写真2●新製品は7機種。「フルチェンケータイ re」の新色も用意した
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写真3●行動や好みに合わせて情報を提供するエージェント機能
写真3●行動や好みに合わせて情報を提供するエージェント機能
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 KDDIは2008年10月27日,2008年秋冬商戦に向けた携帯電話の新製品を発表した。大画面液晶を搭載し,画質を高めた製品をそろえたほか,スポーツを楽しむ人に向けたサービスなどを拡充。ユーザーの行動に合わせて各種情報を提供するエージェント機能も開始する。販売方法の変化や景気の影響で夏商戦向け製品の販売は落ち込んだが「さまざまなシーン,ライフスタイルで携帯電話が使われるように提案していく」(高橋誠 取締役執行役員常務 コンシューマ事業統轄本部長)ことで市場拡大を図る。

 上位機種としては,画質を重視した3モデルを投入する。「WOOOケータイ W63H」と「EXILIMケータイ W63CA」は3.1型ワイドの有機ELディスプレイ,「AQUOSケータイ W64SH」は3.5インチ液晶ディスプレイを搭載する。3.1型の有機ELを搭載する携帯電話は世界初という。11月1日から提供開始するコンテンツ配信機器「au BOX」(関連記事)との連携を含め「音楽や映像を当たり前のように楽しめる環境を提供する」(高橋コンシューマ事業統轄本部長)と利用シーンの拡大に期待を込めた。

 このほかに4機種が発表され,新製品は合計で7機種。従来と比べると,新製品の数は減少傾向にある。販売が伸び悩む中,コスト削減のために業界全体で端末数の減少が進むという見方もある。コンシューマ事業統轄本部の長島孝志コンシューマー商品企画本部長は「市場の動きが大きく変わっているので,新製品の機種数も考えないといけない。昨年はMNPでユーザーを獲得するために発売する機種数を増やしたが,今回はそれ以前の機種数に戻した」と,これ以上の拡大路線は厳しいという見方を示した。

 従来から発売している携帯電話の外観を変更できる「フルチェンケータイ re」は5種類の新色を用意したほか,サッカーのワールドカップ,映画「007」や漫画「北斗の拳」とのコラボレーションモデルも用意した。

 サービスでは,従来から提供しているスポーツを楽しむ人に向けた「au Smart Sports」の機能を拡充した。友人や知人とランニングのチームを形成し,チームメンバーの成果を参照する,共通の目標を立てるといった使い方ができる。外部ランニングサイトとの連携機能も持たせた。摂取カロリーや消費カロリーを参照してダイエットを助ける機能も追加した。

 ユーザーの行動や好みに合わせて各種の情報を提供するエージェント機能は2009年1月からベータ版サービスとして提供する。待ち受け画面にキャラクターが現れ,携帯電話やメールの利用履歴,GPS機能,キャラクターとの対話などからユーザーの嗜好や属性に合った情報を表示する。ベータ版では無料だが,正式サービスでは有料化を検討している。

 新製品では他社ユーザーの取り込みも狙う。ソフトバンクモバイルが割賦販売モデルを導入してから2年が経過することから「2年縛りのサイクルが切れる。MNPでKDDIに移行するユーザーを獲得していく」(高橋コンシューマ事業統轄本部長)と意気込む。具体的な施策としては,MNPで契約したユーザーに対して,12カ月の利用料金から最大2万4000円を割引するキャンペーンを実施する。キャンペーン期間は11月1日から12月31日まで。

 発表会ではau BOXと今回の新端末に続く第3弾の発表があることが示唆された。内容は明らかではないが,年内には新製品を発表するという。

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