米Microsoftは2008年10月8日(米国時間),ゲーム機「Xbox 360」用のアップデート「New Xbox Experience」を11月19日に提供し,ユーザー・インタフェース(UI)を一新すると発表した。新UIで「Xbox 360が完全に生まれ変わる」という。また,人気ゲーム・シリーズの新作「Halo 3:Recon」を2009年終わりにリリースし,Halo 3に新たな単独/チーム作戦を加える。

 Microsoft副社長のJohn Schappert氏は「エンタテインメントの未来を決めるのはわれわれの業界」と述べる。「6週間後にNew Xbox Experienceをリリースし,全世界をゲームに招き入れる。誰もが求めるゲームも用意する」(Schappert氏)

 New Xbox Experienceは,Xbox 360起動時に表示するUIを大きく変える。ウィンドウを立て掛けたように見せる「Windows Vista」の「フリップ3D」表示と似たルック&フィールを採用し,ゲーム,映画,テレビ番組などのエンタテインメント・コンテンツを並べられる。マンガ的なアバター(明らかに,任天堂の人気ゲーム機「Wii」に登場するキャラクタ「Mii」を意識した)や好きな写真,音楽でカスタマイズすることも可能だ。

 さらに,Xbox 360向けオンライン・サービスに新機能「Xbox LIVE Party」を追加し,最大7人で仮想パーティを開けるようにする。仮想パーティ内では,ゲームをしながら写真の交換や音声チャットなどが楽しめるという。ゲーム販売サイト「Xbox LIVE Arcade」内に新チャンネル「Community Games」を開設し,「全世界の学生やゲーム好き,平均的なユーザー」がXbox 360用の自作ゲームをアップロードしてほかのユーザーにプレイしてもらえる環境を作る。つまり,平均的なユーザーを引き込もうとしている。われわれがプレイしたかったのは,こうした平均ユーザー向けゲームなのだ。

 Xbox 360マニアは,Halo 3:Reconの方が気になるだろう。この新作は,Haloの制作を手がけてきた米Bungieが開発し,2009年秋にリリースする(関連記事:Microsoftがゲーム・ソフト「Halo」開発元のBungieを分離独立,今後も関係は継続)。シングル・プレーヤ作戦の舞台はこれまでにHalo 3内で起きた出来事よりも前の「サイド・ストーリー」であり,Halo界の「新たなヒーロー」(つまり「マスター・チーフ」と違う人物)が登場する。独立したゲームなので,オリジナル版Halo 3がなくてもプレイできる。シングル・プレーヤ向け作戦に加え,新たにマルチ・プレーヤ用マップとカスタマイズ・オプションも入る。