米Googleは米国時間2008年8月22日,同社のWebブラウザ拡張機能「Google Gears」の新版「0.4」を公開したことを公式ブログで発表した。ユーザーの位置情報を取得できるGeolocation APIを搭載したことが最大の特徴。

 Geolocation APIでは,ユーザーの現在位置をWebアプリケーションが取得したり,移動を検知したりできる。ユーザーの場所に応じた情報やサービスを提供するアプリケーションで活用が可能となる。プライバシーへの対処として,どのWebサイトに位置情報の利用を認めるかはユーザーがダイアログボックスで設定できるという。

 Geolocation APIは,パソコン環境のほか,モバイル機器でも利用できる。ただし現時点では,対応するモバイル機器は,GPS機能または携帯基地局のCell ID取得機能を搭載した一部のWindows Mobile搭載機に限られる。

 0.4版にはこのほか新機能として,バイナリ・データを扱うためのBlob APIの搭載や,HTTP処理に関するイベントの追加がある。また,Google Gearsのダイアログボックスを40の言語にローカライズした。

 Google Gearsは,Webアプリケーションをオフラインで利用可能にするためのWebブラウザ拡張機能(関連記事:Webアプリをオフラインで使える「Google Gears」を使ってみた)。

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