米IBMは米国時間2008年8月20日,世界10カ国13カ所にデータセンターを3億ドルかけて新設する計画を発表した。また併せて,情報保護サービス事業の強化策を明らかにしている。

 今回新設する各データセンターでは,クラウド・コンピューティング技術を使って,顧客企業にオンデマンド・コンピューティング・サービスを提供する。同サービスを利用することで,各顧客企業はITシステムの継続性を高めたり,急激な需要変動に対応可能な環境を構築したりできるという。

 同社のオンデマンド・コンピューティング・サービスは,新たなデータセンターを加えることで,香港,東京,パリ(フランス),ロンドン(英国),北京/上海(中国),イズミル(トルコ),ワルシャワ(ポーランド),ミラノ(イタリア),ニュージャージー州メトロパーク(米国),ケルン(ドイツ),リオデジャネイロ(ブラジル),ムンバイ(インド),南アフリカ,ブリュッセル(ベルギー)で提供される。

 また,同社は強化した情報保護サービス事業部門を通じ,事業の継続性を確保するためのクラウド・コンピューティング・サービスも新たに提供する。同社製ハードウエアとストレージ管理ソフトウエア,買収した米Arsenal Digital Solutionsの技術を組み合わせることで,業務に必要なデータを保管し必要に応じて取得/復旧できる機能を実現する(関連記事:IBM,データ保護ソリューションのArsenal Digital Solutionsを買収へ)。

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