米IBMは米国時間12月6日,データ保護ソリューションの米Arsenal Digital Solutionsを買収することで最終的な合意に達したと発表した。Arsenalを買収することで,データ保護ソリューションの拡充を狙う。買収金額は公開していない。手続きは2008年第1四半期に完了する見通しだという。

 Arsenalは,ノースカロライナ州ケアリーを拠点とする非公開企業。オンデマンドのデータ保護サービスなどを提供しており,医療,サービス,製造業などに導入されている。Arsenalのオンラインのデータ保護技術は,IBMのシステム管理ツール「Tivoli」やシステム・ストレージ製品で提供する企業向けデータ保護機能を補完するものとなる。

 買収後は,IBM Global Technology ServicesのBusiness Continuity and Resiliency Services(BCRS)事業部門に統合される。IBMは,Arsenalの統合により世界の顧客向けにデータ保持要件に対応するデータ保護サービスを提供する予定。

 IBMは,Arsenalの製品をBCRSサービス事業およびArsenalの既存のチャネル・パートナを通じて提供する。また,同社のWebサイト(IBM.com)から直接提供するほか,一部のビジネス・パートナからも提供する予定。

発表資料へ