写真1●プロセサ製品群「Xeon」シリーズのロードマップ
写真1●プロセサ製品群「Xeon」シリーズのロードマップ
[画像のクリックで拡大表示]
写真2●2008年第4四半期に出荷するXeonプロセサ「Nehalem-EP(開発コード名)」利用構成の概念図
写真2●2008年第4四半期に出荷するXeonプロセサ「Nehalem-EP(開発コード名)」利用構成の概念図
[画像のクリックで拡大表示]
写真3●2009年後半に出荷するXeonプロセサ「Nehalem-EX(開発コード名)」利用構成の概念図
写真3●2009年後半に出荷するXeonプロセサ「Nehalem-EX(開発コード名)」利用構成の概念図
[画像のクリックで拡大表示]
写真4●ハイエンドサーバー向けプロセサ「Xeon 7400番台」の概要
写真4●ハイエンドサーバー向けプロセサ「Xeon 7400番台」の概要
[画像のクリックで拡大表示]
写真5●ノートPCおよびデスクトップPC向けプロセサのロードマップ
写真5●ノートPCおよびデスクトップPC向けプロセサのロードマップ
[画像のクリックで拡大表示]
写真6●超小型PCやMID向けプラットフォームの開発計画
写真6●超小型PCやMID向けプラットフォームの開発計画
[画像のクリックで拡大表示]
写真7●超低価格PCおよび組み込み機器向けプロセサ「Atom」の現状と開発意向
写真7●超低価格PCおよび組み込み機器向けプロセサ「Atom」の現状と開発意向
[画像のクリックで拡大表示]

 米インテルは2008年8月20日(米国時間)、サーバー向けプロセサ「Xeon」シリーズやPC向けプロセサ「Core i7」など各種製品群のシリーズのロードマップを公開した。19日から開催している開発者会議「Intel Developer Forum(IDF)」中に触れたもの。

 新しいマイクロアーキテクチャ「Nehalem(ネヘーレム:開発コード名)」に基づく次期プロセサ製品群は今年第4四半期から投入する。まずサーバー/ワークステーション向け製品と、ハイエンドデスクトップPC向け製品を出荷。2009年後半にはハイエンドサーバー向けやノートPC向けプロセサ製品を出荷し、この時点でハイエンドサーバーからノートPCに至る一通りのラインナップがそろう見込み。

 Nehalemを採用した製品で最初に登場するのは、プロセサを2基まで搭載するサーバーおよびワークステーション向けの「Nehalem-EP(開発コード名)」。現行プロセサ製品の「Xeon 5400番台」や「同5100番台」などの後継に当たる(写真1および2)。

 また、プロセサを4基搭載するハイエンドサーバー向け製品「Nehalem-EX(開発コード名)」の出荷を2009年後半に計画している(写真3)。「Xeon 7400番台」の後継製品である。Xeon 7400番台は開発コード名「Dunnington(ダニングトン)」と呼ばれている製品(Dunningtonの関連記事)。同社の現行プロセサ製品の中でコア数が最も多い(最大6コア内蔵)のが特徴だ(写真4)。今年9月移行に順次、各サーバーメーカーがXeon 7400番台の搭載機を出荷する予定である。

 PC向けについては、ハイエンドデスクトップPC向けの「Core i7」シリーズを2008年第4四半期中に出荷する。それ以外の普及価格帯デスクトップ向けやノート向けは2009年後半になる見込み(写真5)。

 インテルが中国レノボや松下電器産業などのメーカーと組んで市場開拓に力を入れている超小型PCやMID(モバイル・インターネット・デバイス)向けのプラットフォームについても若干、開発方針を明かした(写真6)。プラットフォームとはプロセサやチップセットなど周辺回路を総称した機器構成。

 デジタル・エンタープライズ事業本部のスティーブ・スミス氏は「2009年から2010年にかけて、現行のプラットフォーム製品であるMenlow(メンロウ:開発コード名)に比べてアイドル時の消費電力を10分の1以下に減らせるプラットフォームを投入する」と話す(Menlowの関連記事)。併せてプラットフォーム全体の大きさをより小型にし、スマートフォンなどへの採用も視野に入れる。

 今年春に初めて投入した超低価格PCや組み込み機器向けプロセサ「Atom」の次期版については、開発意向を示すにとどまった(写真7)。Atomは台湾Asusの超低価格ノートPC「Eee PC 901-X」や富士通の超小型ノートPC「FMV-BIBLO LOOX U」などが採用している(Eee PCの関連記事日経トレンディネットにおけるLOOX Uの関連記事)。