2008年中に投入する、サーバー向けCPU「Itanium」の次世代版「Tukwila」(タクウィラ、開発コード名)
2008年中に投入する、サーバー向けCPU「Itanium」の次世代版「Tukwila」(タクウィラ、開発コード名)
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もう一つのサーバー向けCPU「Xeon」シリーズでは、2008年後半に「Dunnington」(ダニングトン、開発コード名)を投入。合計6つのCPUコアを備える
もう一つのサーバー向けCPU「Xeon」シリーズでは、2008年後半に「Dunnington」(ダニングトン、開発コード名)を投入。合計6つのCPUコアを備える
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2008年10~12月に登場予定の次世代CPU「Nehalem」(ネハレム/ネハーレン、開発コード名)。インテルでは初めてCPU内にメモリーコントローラーを統合する
2008年10~12月に登場予定の次世代CPU「Nehalem」(ネハレム/ネハーレン、開発コード名)。インテルでは初めてCPU内にメモリーコントローラーを統合する
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高精細な動画などの処理に長けた高性能CPU「Larrabee(ララビー、開発コード名)。多数のCPUコアや新開発のキャッシュを持つ
高精細な動画などの処理に長けた高性能CPU「Larrabee(ララビー、開発コード名)。多数のCPUコアや新開発のキャッシュを持つ
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 インテルは2008年3月19日、企業向け市場における取り組みを紹介する「インテル・デジタル・エンタープライズ・アップデート・ミーティング」を開催。6つのCPUコア(演算回路)を搭載するサーバー向けCPUや、次世代CPU「Nehalem(ネハレム/ネハーレン、開発コード名)など、今後の製品展開について説明した。

 サーバー向けCPUでは、「Itanium」シリーズとして2008年中に「Tukwila」(タクウィラ、開発コード名)を投入。現行のItaniumは1つのCPUで2つのCPUコアを搭載するデュアルコアだが、TukwilaではCPUコアを4つ搭載するクアッドコアとなる。さらに1つのCPUコアで2つの処理ができるマルチスレッディング技術を備えるため、合計8つの処理を同時に実行できる。現行のItanium 9100番台製品と比較して最大2倍の性能向上があるという。

 もう一つのサーバー向けCPU「Xeon」シリーズでは、2008年後半に「Dunnington」(ダニングトン、開発コード名)を投入する。Dunningtonは、1つのCPUダイにデュアルコアCPUを3つ搭載。合計6つのCPUコアを備える。45nmの製造プロセス技術を採用する。

 また、現行の主力CPU「Core 2 Duo」シリーズなどの次世代に相当するNehalemについても紹介。NehalemはCPUコアを最大8つ搭載でき、マルチスレッディング技術を備える。インテルでは初めてCPU内にメモリーコントローラーを統合する。これによりメモリーへのアクセス速度を従来比で最大4倍まで高めたという。

 Nehalemは従来のL1、L2キャッシュに加えて、8MBのL3キャッシュを搭載。マルチメディア向け拡張命令(SSE4)の搭載数は、現行のPenryn(ペンリン、開発コード名)の47個から54個に増やしている。Nehalemは2008年10~12月に登場する。

 最後に、高精細な動画などの処理に長けた高性能CPU「Larrabee(ララビー、開発コード名)について紹介。Larrabeeは多数のCPUコアを搭載し、動画処理に特化したキャッシュを搭載するなど新たな技術を盛り込んでいる。Larrabeeの投入は2009年を予定。

 NehalemやLarrabeeの詳細については、2008年4月2、3日に中国・上海で開催する技術者向け会議「Intel Developer Forum(IDF)」で説明する。