米Verizonは米国時間2008年7月28日,米ニューヨーク市でFTTH向けテレビ配信サービス「FiOS TV」の販売を開始した。100チャンネルにおよぶ高品位(HD)番組を放送し,VOD形式で400タイトルのHDコンテンツを用意する。米Time Warnerや米Cablevisionよりも豊富なラインナップだとしている。

 まず,ニューヨーク市5区のそれぞれ一部からサービス提供を開始する。108の地域内で約30万世帯を対象に,インターネット接続サービスと電話通信サービスをバンドルしたトリプル・プレイ・サービスを提供する。年内に50万世帯が同サービスを利用可能になると見込んでいる。

 また,今後数年間にわたって光ファイバーの敷設を進め,5区すべての310万世帯がサービスを利用できるようにする計画という。

 FiOSトリプル・プレイ・サービスは,月額利用料94.99ドルの場合,下り最大速度20Mbps/上り最大5Mbpsのインターネット接続,市内および長距離通話無制限の電話通信,54のHDチャンネルが無料視聴できるテレビ放送が含まれる。

 今回新たに設定したチャンネルは,既存のFiOS TV対象地域である一部ロングアイランド,ニューヨーク市北部の郊外,北部ニュージャージーを含むニューヨーク都市圏でも提供する予定。

 ニューヨーク市におけるFiOS TVサービス展開にあたっては,5月に同市のフランチャイズおよびコンセッションに関する審査委員会(FCRC)が承認していた(関連記事:Verizon,ニューヨークにおけるFTTHベースのTVサービス提供に向け前進)。7月16日に同市公益事業委員会が承認したことで最終的な認可がおりた。

[発表資料(1)]
[発表資料(2)]