アイキューブドシステムズは同社が開発したタスク共有システム「9arrows」を2008年秋にオープンソース・ソフトウエアとして公開する。同社代表取締役社長 佐々木 勉氏が2008年7月23日に開催された「Rubyビジネス・コモンズ一周年記念セミナー」(関連記事)で明らかにした。
9arrowsはWebアプリケーション・フレームワークRuby on Railsや,JavaScriptフレームワークExtjs,FlashフレームワークFlex,リッチ・クライアントフレームワークAIRを採用したタスク共有システム。2007年秋からアイキューブドシステムズが運営するサイト9arrows.com上で試験サービスを開始しており,無償で利用できる。
アイキューブドシステムズは福岡県のIT企業で,タスク管理ツールの「iShareOne」などの製品やサービスをRuby on Railsで開発している。2008年8月には,Ruby on Railsで開発したGoogle Applicationへの移行支援ツールの提供も予定している。
Rubyビジネス・コモンズはRubyによるビジネスのノウハウを開発し共有することを目的とした,福岡を拠点とするコミュニティ。アイキューブドシステムズはRubyビジネス・コモンズの会員企業となっている。
9arrowsのオープンソース化にあたっては,LLC(合同会社)を設立する。アイキューブドシステムズは9arrowsを現物出資し,LLCが著作権を保持する。LLCでサポートなどのビジネスを展開し収益を上げる計画。佐々木氏は「9arrowsのオープンソース化によって,Rubyの周辺ビジネスを活性化し,世界的なソフトウエアを生み出したい。LLCの設立によって多くの仲間を集め,共同でビジネスを展開することでスピードを上げたい」としている。
■変更履歴 掲載当初9arrowsをグループウエアと記述しておりましたが,正しくはタスク共有システムです。お詫びして訂正します。 [2008/07/24 16:00] 一部にグループウエアという表現が修正されずに残っておりました。お詫びして修正いたします。[2008/07/28 15:00] |