電気通信事業者協会(TCA)は2008年7月7日,2008年6月末時点の携帯電話・PHS契約数を発表した。新規契約から解約数を差し引いた月間純増数はソフトバンクモバイルが14カ月連続で首位を維持した。

 各社の月間純増数は1位のソフトバンクモバイルが15万8900増,2位のNTTドコモが8万4200増,3位のイー・モバイルが4万7700増,4位のKDDIが1万2000増だった。番号ポータビリティ(MNP)による転入出状況は,ソフトバンクモバイルが2万6500件,KDDIが1万1800件,イー・モバイルが200件の転入超過,NTTドコモが3万8600件の転出超過である。

 4位のKDDIはプリペイドの解約が6万400件あり,これが大きく影響した。同社は2008年1~2月ころにプリペイド契約の短期キャンペーン(関連記事)を実施しており,「その解約がピークを迎えている。7月の純増数まではこの影響が出る可能性がある」(KDDI)という。なお,NTTドコモの純増数8万4200件のうち,4万1400件は端末1台で2契約できるサービス「2in1」の契約数である。

 このほか,各社が公表している一部サービスの契約数は以下の通り。NTTドコモの2in1は前月比2万9800増で30万3900件。イー・モバイルのEMチャージ(プリペイド)は前月比1600増の7400件,EMnet(携帯電話機向けのインターネットとメールのサービス)は同3500増の2万6600件である。

 2008年6月末時点の携帯電話全体の契約数は前月比30万2800増の1億364万8400件。各事業者の累計契約数は1位のNTTドコモが5362万8700件,2位のKDDIが3030万4900件,3位のソフトバンクモバイルが1911万1700件,4位のイー・モバイルが60万3100件である。PHS事業者のウィルコムは前月比900増の461万4800件。

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