日本ヒューレット・パッカード(HP)は2008年6月25日、同社オンラインストアで低価格ノートパソコン「HP 2133 Mini-Note PC」(HP Mini)の販売を一時停止した。初回入荷分を大幅に上回る予約があったためという。初回出荷の台数は明らかにしていない。HP Miniは台湾アスーステック・コンピューターの「Eee PC」に続く格安のノートパソコンで、下位モデルの価格は5万9850円と6万円を切る(関連記事)。

 ビックカメラやヨドバシカメラ、ソフマップなど家電量販店の通信販売サイトでも初回入荷分の予約受付を軒並み終了。インターネットのユーザー層から高い支持を受けていることがうかがえる。ただし「店頭では初回入荷分の予約をまだ受け付けている」(ビックカメラ)とするなど、量販店の店頭予約分は残っている模様だ。

 日本HPによると、同社オンラインストアでは24日0時に注文受付を開始した(関連記事)が、1日を待たずに注文数が初回出荷分を超えたという。家電量販店の通販サイトでも、予約を開始した24日の午後には初回出荷分の予約を終了していた。他社でも実績の少ない低価格ノートパソコンだけに、日本HPは需要予測を見誤った格好だ。日本HPのオンラインストアでは7月中旬から注文受付を再開する。