米Hewlett-Packard(HP)と台湾のAcerは,両社間で係争中だった特許侵害訴訟で全面和解に達した。両社は相互に起こした3件の訴訟と,米連邦取引委員会(FTC)に対する2件の調査申し立てをすべて取り下げる。ただし,詳しい和解条件については公表していない。

 HPは2007年3月27日,米国特許5件が侵害されたとして,Acerと同社米国子会社を相手取り訴訟を起こした。HPが問題としていた特許は,光学式ドライブ,ノート・パソコンの電源管理,デジタル・バス配置などに関連するもの。AcerのパソコンにHPの技術を使用したことに対する賠償,意図的な特許侵害による損害の3倍に相当する賠償金,訴訟費用の負担などを求めた(関連記事:HP,パソコン関連技術の特許侵害でAcerを提訴)。

 これを受けAcerは同年7月,HPが同社のアンテナおよびDVD-ROMヘッド技術に関する特許を侵害したと主張し,反訴した(関連記事:Acerが特許侵害でHPを逆提訴)。

 米メディア(CNET News.com)によると,HPは同年10月,読み書き対応光学ドライブ,ノート・パソコン向け消費電力管理,デジタル・バス配置,熱制御,ビデオ制御の技術に関する特許7件がAcerに侵害されたとし,再度提訴していた。

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