KDDI，沖縄セルラー電話は2008年6月3日，au携帯電話の夏モデル12機種を発表した（写真1）。6月上旬以降，順次発売する。
12機種の内訳は，「Woooケータイ W62H」（日立製作所製），「W62SH」（シャープ製），「W63SA」（京セラ製），「Sportio」（東芝製），「G'zOne W62CA」（カシオ計算機製），「W64SA」（京セラ製），「フルチェンケータイ re」（ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ製），「W62T」（東芝製），「W64K」（京セラ製），「W62K」（京セラ製），「W63K」（京セラ製），「簡単ケータイ W62PT」（韓国パンテック&キュリテル製）。KDDIの新携帯電話プラットフォームである「KCP+」に対応する機種は，Woooケータイ W62HやW62SHなど9機種。KCP+対応のラインアップを大幅拡充した。
夏モデルの特徴は春モデルから引き続き，携帯でスポーツを楽しむ機能を重視（関連記事）。加速度センサーの搭載などによって機能を拡充したほか，新サービスとして端末の外装をカスタマイズできる「フルチェン」や，端末のメニューなどインタフェースを変更できる「ナカチェン」といったカスタマイズ・サービスを用意した。
フルチェンは，今回発表したフルチェンケータイ reが対応し，パネルだけではなくカメラ周辺部や電池ブタ，ボタン・キーも変更可能で，端末の雰囲気をガラリと変えられる（写真2）。auショップ店頭などでの対応となり，変更する個所によって料金は異なる。「提供料金は，数千円後半レベルで検討している」（KDDI）。
メニューなどインタフェースを変更できるナカチェンは，今回発表となったWoooケータイ W62HやW62SHなど7機種が対応する。提供料金は無料。「小さな子供を持つ母親向け」「家族思いで堅実な人向け」など九つのパターンをあらかじめ用意した（写真3）。このほか，ディズニーにカプコン，バンダイネットワークスなど，コンテンツ・プロバイダとコラボレーションしたインタフェースも提供予定という。
1月28日の春モデル発表時にアナウンスしていた，携帯端末向けの動画視聴サービス「LISMO Video」も6月3日に開始。パソコンで動画を購入・ダウンロードし，携帯端末に転送して視聴する形を採る。2時間の映画も配信し，参考価格は映画の場合1本当たり315円から420円，ドラマの場合105円から525円となる。
割賦販売を6月から開始，基本料が980円になるプランも
6月10日に，かねてから表明してきた割賦販売方式を開始する。「これまでは（同社が端末購入価格の一部を負担する変わりに月額料金がやや高い）フルサポートコースが中心だったが，（端末購入価格の補助が無い変わりに月額料金を抑えた）シンプルコースを強化。ハイエンド端末を買いやすくするために割賦販売方式を導入する」（高橋誠取締役執行役員常務コンシューマ事業統轄本部長，写真4）。割賦販売の対象となるのは，春モデルのW61Sと，今回発表の夏モデル以降の機種。これまでの端末一括払いのほか，12回，24回の分割払いを用意した。
併せて，シンプルコース向けにより低廉な料金プラン「新シンプルプラン」を新たに加えた。新シンプルプランでは七つの料金プランを用意し，その中で最も安いプランSSシンプルでは，基本使用料が1961円，「誰でも割」適用時には980円となる。それぞれフルサポートコース向けの料金プランと比べて630円から1819円安い料金設定となっている。
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