写真1●au春モデルの目玉機種「W61SA」を手に持つ,KDDIの小野寺正社長兼会長
写真1●au春モデルの目玉機種「W61SA」を手に持つ,KDDIの小野寺正社長兼会長
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写真2●携帯とパソコンが連動してランニングをアシストしてくれる新サービス「au Smart Sports Run&Walk」
写真2●携帯とパソコンが連動してランニングをアシストしてくれる新サービス「au Smart Sports Run&Walk」
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写真3●携帯電話のGPS機能を利用して,実際に走った距離や消費カロリーなどを測ることができる。
写真3●携帯電話のGPS機能を利用して,実際に走った距離や消費カロリーなどを測ることができる。
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 KDDIと沖縄セルラー電話は2008年1月28日,au携帯電話の春モデル10機種を発表した。春モデルでは,新たに用意したスポーツやエクササイズをサポートしてくれる携帯電話向け新サービス「au Smart Sports Run&Walk」や,3.0型の大型有機ELディスプレイを採用した「W61SA」(三洋電機製,写真1),国内初となる電子ペーパーを採用した「W61H」(日立製作所製)などが売りになっている。W61SAと「W61T」(東芝製),「Cyber-shotケータイ W61S」(ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ製)の3機種がガジェット機能などに対応したauの新プラットフォーム「KCP+」搭載機(関連記事)だ。ワンセグは7機種が搭載している。2月上旬より順次発売する。

ランニングをアシストしてくれる「au Smart Sports」,LISMOで映画配信も

 新サービスである「au Smart Sports Run&Walk」は利用者がランニングやウォーキングをする際に,携帯電話とパソコン上のアプリケーションが連動してコースやペースなどの目標設定をしてくれるサービス。例えば携帯電話のアプリケーションからランニングのコースを選びその場所を走ると,携帯電話のGPS機能と連動して,実際に走行した距離やタイム,消費カロリーなどを計算してくれる。走行したルートや距離を履歴としてパソコン上のサイトに保存することも可能だ。

 「今年はオリンピック・イヤーなので,健康に関心が集まるだろう」(同社の高橋誠取締役執行役員常務コンシューマ事業統轄本部長)ということで企画したという。W61A,W61T,W61SAなど5機種に対応アプリをプリインストールして出荷する。発売済みの一部の機種でも,アプリをダウンロードすることでサービスを利用できるようになる。利用料は無料だが,一部の機能を利用するためには月額105円がかかる。

 なお同社の音楽配信サービス「LISMO」は2008年春から,新たに音楽に加えて映像配信サービスも追加する。30フレーム/秒のなめらかな動画を用いた2時間程度の映画をダウンロードできるようにし,携帯電話上で楽しめるようにするという。対応するのはKCP+を搭載した上位機種。サービスの詳細については後日発表するとしている。「有機EL搭載機では他社に絶対に負けない自信を持っている。その有機ELを生かすためには動画が最大の武器になる」(高橋取締役執行役員常務)。

KCP+搭載機種は計6機種に,2007年度末までに3000万契約を目指す

 冬モデルで目玉機種とされながら,開発のトラブルから発売が遅れていたKCP+搭載の「W56T」と「W54S」は2月1日に出荷することが決まった。同じく冬モデルのKCP+搭載機である「W54SA」については,「2月1日から1週間以内に出荷できる見込み」(高橋取締役執行役員常務)とした。春モデルと合わせてKCP+搭載機は計6機種になる。

 1月に発売した「AQUOSケータイW61SH」を加え,同社は計14機種で春商戦を戦い,かねてから目標としている2007年度末までに3000万契約数を目指すことになる(関連記事)。

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