米Sun Microsystemsは,オープンソースの仮想化ソフトウエア「xVM VirtualBox」のダウンロード件数が初回リリース以来18カ月で500万件を超えたことを,米国時間2008年5月29日に発表した。

 xVM VirtualBoxは,同社が今年買収したドイツinnotek(関連記事:Sun,オープンソース仮想化ソフトのドイツ企業を買収へ)の製品をベースにしている。エンドユーザーはOSの制約を受けることなく希望のアプリケーションにアクセスでき,開発者は複数の異なるプラットフォーム向けのアプリケーションを効率的に構築,テスト,稼働させることが可能。

 5月初めに公開した最新版「1.6」は,Linux,Windows,Mac OS X,SolarisおよびOpenSolarisに対応し,「無償ハイパーバイザでは初めてホストOSとしてすべての主要OSをサポートする」(同社)。1日当たり1万件のダウンロードが行われているという。GPLv2のもとで提供しており,Personal Use License準拠のバイナリも公開している。

 現在,同社のxVM仮想化ブランドの製品には,xVM VirtualBoxのほか,データセンター環境向けの集中管理コンソール「xVM Ops Center」とXen hypervisorベースの仮想化サーバー「xVM Server」などがある。

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■変更履歴
公開当初は「Xen hyperviser」と表記していましたが、正しくは「Xen hypervisor」です。お詫びして訂正します。本文は修正済みです。 [2008/08/08 23:45]