米News傘下の米Fox Interactive Media(FIM)が運営するソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)「MySpace」は米国時間2008年5月8日,インターネットを通じて他の主要Webサイトとプロフィール情報を共有するための取り組み「Data Availability」を立ち上げたことを明らかにした。MySpaceユーザーが米Yahoo!,米eBay,米Photobucket,米Twitterとの間で自身の公開データを共有できるようにする。

 Data Availabilityは,ユーザーが自作コンテンツやデータを,他のお気に入りのWebサイトと動的に共有できる新たな手段の提供を目指す。ユーザーは共有するコンテンツや相手を制限でき,変更したプロフィール・データは共有先でも動的に更新される。

 対象となるデータは,(1)MySpace全体に公開された基本のプロフィール情報,(2)MySpaceの写真,(3)MySpaceTVの動画,(4)MySpaceのフレンド・ネットワーク。数週間以内に,Yahoo!,eBay,Photobucket,Twitterサイトで共有可能にする予定。

 例えば,MySpaceのプロフィールに使っている写真や好きな音楽を,Yahoo!のインスタント・メッセージング・サービス「Yahoo! Instant Messengerの友達リストで直接表示できる。Twitterのプロフィール画面にMySpaceのプロフィール・コンテンツを取り込んで,自己紹介データ,ブログへのリンク,写真などを掲載することも可能になる。

 またMySpaceは,データをどこのWebサービスにも容易に持ち運べるようにするための設計やポリシーの策定と普及を目指すプロジェクト「DataPortability」に正式参加することも明らかにした。

 ちなみにFIMとYahoo!は,米Googleが推進するソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)向けAPI「OpenSocial」も支持しており,同APIの普及促進団体「OpenSocial Foundation」の設立に関わっている(関連記事:Yahoo!がSNS向けAPI群「OpenSocial」を支持,Google,MySpace.comと非営利団体設立へ)。

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