米Googleは米国時間2008年4月21日,パーソナライズド・ホームページ「iGoogle」の新機能をテストできる開発者向けの試用環境を公開した。ソーシャル・アプリケーション用API「OpenSocial」に対応するガジェット(ミニ・アプリケーション)の試作/テストなどが可能となる。詳細情報を同社のWebサイトに掲載している。

 OpenSocialに対応したことで,友人リストを管理し,情報更新の確認などがiGoogle上で行えるようなった。ソーシャル・ネットワーキング機能を備えるガジェットも開発できる。同サンドボックスには,画面全体を使うガジェットの開発に使う新たな表示領域「キャンバス・ビュー」を設けた。また,画面左側は新たにナビゲーション領域とし,各種ガジェットに素早くアクセスできるようにした。

 この試用環境はガジェット開発者向けであり,提供中の新機能対応ガジェットも開発中のため,一般ユーザーの使用には適さない。新機能を搭載したiGoogleの正式版について,Googleは提供時期などの詳細を公表していない。

 なお,OpenSocialはソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)向けアプリケーションを開発するためのAPI群。複数のWebサイト間で連携可能なアプリケーションを実現するための共通APIセットを定義している。Googleや米Yahoo!,米Fox Interactive Mediaなどが非営利団体OpenSocial Foundationを設立し,普及に向けた活動を開始した(関連記事:Yahoo!がSNS向けAPI群「OpenSocial」を支持,Google,MySpace.comと非営利団体設立へGoogle,ソーシャル・アプリケーション開発用API群「OpenSocial」を正式公開)。

[発表資料]
[Google iGoogleチームSaurabh Mathur氏のブログ投稿記事]