米Electronic Arts(EA)は米国時間2008年4月18日,同社が米Take-Two Interactive Softwareに対して実施している株式公開買付(TOB)について,期限の延長を発表した。東部時間4月18日としていた期限を同5月16日に延ばし,併せて買収提示額を1株当たり25.74ドルに変更する。

 EAは1株当たり25ドルの買収案をTake-Twoに持ちかけていたが,Take-Twoがこれを拒否したため,買収金額を1株当たり26ドルに引き上げて2月19日付でTake-Two取締役会会長のStrauss Zelnick氏に通知した。しかし,これも拒否されたため,同買収提案を2月24日に公開し(関連記事:EAが総額20億ドルで買収を提案,Take-Twoは拒否),3月16日にTOBを開始した(関連記事:米ゲームソフト最大手のEAがGTAのTake-Twoに敵対的TOB,総額2009億円)。

 EAは買収額を引き下げたものの「十分かつ正当な価格」と主張している。同社によると,4月17日の時点で,Take-Twoの株式の約8.3%に相当する643万2787株を取得済みという。

 この発表を受けてTake-Twoは,EAの提案が同社を過小評価したものであるという当初からの判断に変わりはないとするコメントを同日発表した。「TOBに応じた株式数が少ないことから,当社の株主価値強化に向けた取り組みがEAの申し出よりも優れていると,当社株主が考えていることは明らかだ」(Zelnick氏)と述べている。

 米メディアの報道(CNET News.com)によると,4月18日午前の取引で,EAの株価は1.08ドル高の52.53ドル,Take-Twoの株価は0.30ドル高の26.11ドルを付けた。

[発表資料(EAのプレス・リリース)]
[発表資料(Take-Twoのプレス・リリース)]