米Microsoftは米国時間2008年4月8日,企業向けセキュリティ製品「Microsoft Forefront」の次期版「Stirling」(開発コード名)のベータ版を公開した。同社のWebサイトからダウンロードできる。製品版は2009年上半期に提供を開始する予定。
Stirlingは同社のクライアント/サーバー/ネットワーク境界(エッジ)向け各種セキュリティ製品の管理コンソールを一本化し,ウイルス定義ファイル/ルール・ファイルなどの配信やポリシーの作成といった作業を集中管理できる。管理対象機器のセキュリティ状態をリアルタイムに報告するレポート機能も一元化しており,全社的なネットワーク・セキュリティの現状を素早く把握できるという(関連記事:【TechEd 2007】Microsoft,企業用セキュリティ製品の管理コンソールを統合)。
Stirlingは管理対象セキュリティ製品ごとのコンポーネントで構成し,各コンポーネントは「Dynamic Response」という機能に対応している。同機能によってStirling全体でセキュリティ情報を共有し,ITインフラ内の複数階層にまたがる脅威への自動対応を可能にした。
管理対象の製品には,「Forefront Client Security」「Forefront Security for Exchange Server」「Forefront Security for SharePoint」のほか,「Microsoft Internet Security and Acceleration(ISA)Server」「Forefront Threat Management Gateway」の次版がある。
また同社は,次期ISA Serverの名称「Forefront Threat Management Gateway」を発表した。ISA Serverは,ネットワーク・エッジに配備するサーバー向けセキュリティ・ゲートウエイ・ソフトウエア。「Windows Server 2008」で利用できる。詳細は2008年の終わりごろ公表する。
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