エフエム東京(FM東京)は,デジタルラジオ推進協会(DRP)を通じて提供している3セグメントによる地上デジタルラジオの実用化試験放送の番組サービスを休止する。既に同社のホームページで告知を始めた。2008年3月31日26時(4月1日の午前2時)をもって休止する。

 FM東京はこれまでA会員としてDRPに参加することで,3セグメント放送に必要な帯域を確保し,番組を流してきた。2008年3月31日付の日経ニューメディアによると,FM東京は今後,帯域を持たないB会員にとして,DRPへの参加は継続する意向である。2008年3月下旬にDRPに通告した。

 FM東京はCSK-ISとともに,福岡県福岡市におけるユビキタス特区の実施主体になる。「ISDB-Tsb」の3セグメント方式を用いたマルチメディア放送の実験を展開する(関連記事)。ファイルの有料ダウンロードなどに加えて,「IP over デジタル放送」,「レイヤー体系の地域放送への適応」など展開する。デジタル・ラジオへの新しい放送の仕組みへの実験的な取り組みは,今後この福岡市におけるユビキタス特区の場で精力的に進める計画である。