米Novellの2008会計年度第1四半期(2007年11月~2008年1月期)の決算は,売上高が2億3100万ドルで,前年同期の2億1800万ドルから増加した。純利益は1680万ドル(希薄化後の1株当たり利益は5セント)で,前年同期の純損失1990万ドル(同損失は6セント)から黒字に転じた。

 非GAAPベースの営業利益は2400万ドルで,前年同期の営業損失100万ドルから大きく回復した。

 事業別にみると,Open Platform Solutions部門の売上高は前年同期比59%増の3000万ドルだった。そのうち2800万ドル(前年同期比65%増)をLinux Platform製品が占めた。Identity and Security Management部門の売上高は同9%増の3200万ドルで,そのうち2800万ドル(同15%増)はID/アクセス管理製品によるものだった。Systems and Resource Managementの売上高は同5%増の3700万ドル,Workgroup部門は同1%増の9000万ドルだった。

 Novellの社長兼最高経営責任者(CEO)であるRon Hovsepian氏は,「当期において全部門の売上高が伸び,引き続きコスト削減を実行できたのは,我が社の戦略的な取り組みの結果だ。今後も長期にわたって成長を続けるだろう」と述べた。

 同社は2008会計年度通期(2007年11月~2008年10月)の見通しとして,売上高を9億4000万~9億7000万ドルと見込む。当期の好調な業績とカナダPlateSpinの買収(関連記事:Novell,データセンター向け仮想化ソフトのPlateSpinを買収)を踏まえ,従来予測である9億2000万~9億4500万ドルを上方修正した。

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