会見する斉藤惇社長
会見する斉藤惇社長
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 「2月8日のシステム障害で、投資家を始め多くの市場関係者に迷惑をかけてしまったことについて、改めてお詫び申し上げる」。東京証券取引所グループの斉藤惇社長は2008年2月28日の定例記者会見でこのように述べた(関連記事)。

 東証は2月22日に会見を開き、重大なシステム障害の再発防止に向けた取り組みを発表(関連記事)。このことについて斉藤社長は「今は、2009年後半に稼働を予定する次世代売買システムを開発している最中だ。東証はもとより、開発ベンダーを含めて開発の管理体制を見直し、システムの品質向上に努めていきたい」と話した。

 今回の定例会見では、年末年始の立会日程について、2009年の12月30日と2010年の1月4日から、現在は半休としている立会取引を終日立会に変更することも発表した。以前から、2009年後半の次世代売買システム稼働に合わせて、システムの負担を減らすために取引制度・慣行を見直すとしている。年末年始の半休については、システムに平時と違う処理が必要になるため、廃止することを発表していた。