写真●国際ローミング・サービス「グローバルパスポート GSM」対応のau新機種「W62S」
写真●国際ローミング・サービス「グローバルパスポート GSM」対応のau新機種「W62S」
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 KDDIは2008年1月28日,海外でau携帯電話を使える国際ローミング・サービスのサービス拡充と料金改定を発表した。同社は現在「グローバルパスポート」と「グローバルエキスパート」の2種類の国際ローミング・サービスを提供中だが,これらを3月15日以降グローバルパスポートに名称統合する。また携帯電話機によるWebアクセスとメールを使える地域を増やす。データ通信料金と,一部地域での音声通話料は値下げ。海外ローミング機能を搭載した新端末も発売する。

 現在のグローバルパスポートは,CDMA方式によるローミングの提供国・地域に,国内で使っている対応端末をそのまま持ち出して通話,Web,Eメール,Cメールを使えるサービス。これを3月15日からは「グローバルパスポート CDMA」のサービス名に変更する。提供内容は同じだが,一部料金を値下げする。EメールとEZwebのデータ通信料は,すべての同サービス提供地域で,現在の1パケット(128バイト)1.5円から1パケット(同)0.35円にする。Cメールは受信のみで料金は無料。また一部の国・地域で,音声通話料を値下げする。

 一方のグローバルエキスパートは,端末内の「au ICカード」を,レンタルまたは購入したGSM方式対応の携帯電話機に差し替えて海外で使うサービス。3月15日からは「グローバルパスポート GSM」に名称変更する。現在は音声通話だけを提供中だが,3月15日からはデータ通信も利用可能にする。EZweb,Eメール,PCサイトビューアー,Cメールを利用できる。データ通信料金は最初の50パケットまでが50円,それ以降は1パケット0.2円(1通信につき最低50円かかる)。Cメールは受信無料,送信は1通100円。また一部の国・地域で音声通話料を値下げする。

 同日開催した新端末発表会(関連記事)では,グローバルパスポート GSMの対応端末として,同社初となるCDMA 1X WINとGSMのデュアル端末「W62S」(ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ製)を発表した(写真)。同サービスの提供国・地域に,そのまま持ち出して使える。グローバルパスポート GSMのサービス開始までに発売される見込み。今夏以降には,グローバルパスポート CDMAで音声通話,Eメール,Cメール受信のほかにCメール送信とPCサイトビューアーを使えるCDMA 1X WIN対応機種を発売する予定だ。

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