日本AMDは2008年1月21日、2008年の事業方針を発表した。同社が第一に挙げたのが、出荷が遅れていたサーバー/ワークステーション向けクアッドコア・プロセサ「Opteron」新版の拡販である。現在、出荷前の社内評価中で、第1四半期中に2.3GHzの製品を、第2四半期中には2.5GHzの製品を出荷する。
「Barcelona(バルセロナ)」という開発コード名で呼ばれていたこの製品は、もともとは2007年中の出荷を予定していた。だが2007年12月に技術面での不具合が見つかったため、出荷を凍結させている(関連記事)。
「Barcelonaの出荷遅れは市場を失望させてしまった。全社を挙げて(遅れの)回復に努めている」(日本AMDの吉沢俊介マーケティング本部長)。
今年後半には、製造プロセス・ルールを45nmに微細化させたプロセサを投入する計画だ。現在の製造プロセス・ルールは65nmである。Barcelonaの出荷と製造プロセス・ルールの高度化でインテルを追撃する構えだ。インテルの主力プロセサは、2007年末に出荷したシリーズで45nmに移行済み。