写真●日本郵政の西川善文社長
写真●日本郵政の西川善文社長
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 日本郵政の西川善文社長は1月16日、2008年最初の記者会見を開き、ゆうちょ銀行が正月三が日に稼働させたATM(現金自動預け払い機)について「トラブルなく順調にサービスを提供できた」と語った。正月三が日にATMを稼働させるのは、旧郵政省、公社時代を通じて今回が初めてだった(関連記事)。

 今回ゆうちょ銀行が稼働させたのは全国約2万6000台のATMのうち、「ホリデーサービス」の名称で日曜・休日も稼働している約1万2000台。従来は正月三が日を利用して大幅なシステム変更を施すことが多く、リスクを考慮してATMの稼働を止めていた。今回は大幅なシステム変更がないことから稼働を決め、「万全の保守体制を敷いて臨んだ」(西川社長)という。今後、正月三が日にATMを稼働させるかどうかは未定である。

 西川社長は08年の方針として「今年が本当の民営化元年だと思っている。コンプライアンスを順守し、小さな業務やオペレーションにも緊張感を持って取り組んでいきたい」と語った。