米連邦通信委員会(FCC)は無線周波数帯オークションへの参加申込みを行った企業を公表した。以前から参加を表明していた米Googleをはじめとする計266社が,12月3日の期限までに申込書を提出した。

 266社のうち,申請が受理された企業は96社で,170社は申請に不備があったとして2008年1月4日までに再提出しなければならない。

 Googleは7月から同オークションへの関心を示しており(関連記事:Google,FCCの700MHz帯オークションへの参加意志を明らかに),11月30日に入札参加を正式に発表した(関連記事:Google,700MHz帯オークションへの参加を正式表明 )。今回,同社は「Google Airwaves」の名称で申請を提出し,受理されている。なお,同社は参加申込みに先立ち,オープンなモバイル・プラットフォーム開発を目指す団体「Open Handset Alliance」を立ち上げている(関連記事:Google,モバイル・プラットフォーム「Android」の開発に向け33社と提携)。

 そのほか,FCCが公開した受理リストの中には,米Vulcan Spectrumの名が掲載されている。英メディアの報道(Reuters)によると,同社は米Microsoftの共同設立者であるPaul Allen氏が率いるベンチャー企業である。

 一方保留リストには,米AT&T,米Verizon Wireless,米Cox Wireless,米QUALCOMMなどの名が載っている。

 FCCが競売を行うのは698M~806MHzの周波数帯(通称700MHz帯)で,現在はテレビ放送に使われているが,2009年2月17日のデジタル放送への完全移行に伴って非使用となる。オークションにかけるのはこのうち62MHz幅で,746M~ 757MHzおよび776M~787MHz(合計22MHz幅)では各種デバイスおよびアプリケーションへのよりオープンなプラットフォームを実装することが求められている。

[入札参加申請の受理リスト]
[入札参加申請の保留リスト]