米Viacomと米Microsoftは米国時間12月19日,コンテンツ配信/オンライン広告/イベント・プロモーション/ゲーム提供に関する複数年の戦略的提携契約を結んだと発表した。詳細な契約条件は明らかにしていないが,当初5年間で約5億ドルの取引になると見込む。

 この契約により,MicrosoftはViacomの音楽ビデオ・チャンネル「MTV Networks」,コメディ専門チャンネル「COMEDY CENTRAL」,「BET Networks」,傘下企業の米Paramount Picturesから非独占的にテレビ番組/映画コンテンツのライセンスを取得し,MSNや「Xbox 360」向けサービスで提供していく。また,Viacomの広告枠を5年にわたって買い取り,広告プラットフォーム「Digital Advertising Solutions(MDAS)」と広告サービス「DRIVEpm」で販売する。

 Viacomは,同社が運営している米国向けWebサイトの広告配信プラットフォームとして,MicrosoftのAjaxアプリケーション構築用Webクライアント・フレームワーク「Atlas」を採用する(関連記事:Microsoft,Ajaxフレームワーク「Atlas」の正式版を2006年末リリース)。Microsoftのカジュアル・ゲームに関する優先提供権も取得した。

 さらに,両社は共同ブランドのWebサイトを2008年中運営し,「MTV Video Music Awards」や「BET Awards」など少なくとも4つのイベントに関するコンテンツを独占提供する予定。この活動で得た広告収入は両社で分配する。

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