米Microsoftは,Ajax(Asynchronous JavaScript+XML)アプリケーション構築用Webクライアント・フレームワーク「Atlas」(開発コード名)の正式版「Atlas 1.0」を2006年末ごろ提供開始する。Microsoft開発部門ジェネラル・マネージャのScott Guthrie氏が米国時間9月11日,自身のブログへの投稿で明らかにしたもの。

 AtlasはASP.NETサーバー向けフレームワークで,Ajax対応アプリケーションの開発に利用できる。現在Microsoftはコミュニティ技術プレビュー(CTP)版を公開しており,2006年だけで25万人以上がダウンロードしたという。

 サポート・サービスなどを提供する正式版のAtlas 1.0は,ASP.NETおよびVisual Studio 2005対応となる。さらにGuthrie氏は「100%クロス・ブラウザかつクロス・プラットフォームのフレームワーク」としている。

 ただし正式版は,現在CTP版が備えている全機能ではなく,中核機能だけを搭載する。搭載を見送る機能は,Atlas 1.0の本体とは個別にダウンロード提供する予定。

 またAtlasと総称していた一連のモジュールについて,正式名称を決定した。クライアント・サイドのJavaScriptライブラリを「Microsoft AJAX Library」,サーバー・サイドのモジュールを「ASP.NET 2.0 AJAX Extensions」,コントロール/コンポーネント・パッケージ「Atlas Control Toolkit」を「ASP.NET AJAX Control Toolkit」とする。サーバー・サイド・モジュールの名称変更にともない,Atlasコントロール用のタグ・プレフィックスを従来の「<atlas:>」から「<asp:>」に変える。

[Guthrie氏の投稿]