フィンランドのNokiaは現地時間11月7日,英Vodafoneと携帯電話向けサービスに関して提携を結んだと発表した。両社のサービスを統合し,Nokia製携帯電話ユーザー向けに提供する。ユーザーにとっては,第3世代(3G)ブロードバンド・ネットワークにおけるコミュニケーション,インターネット・サービス,コンテンツなどの選択肢が広がる。
両社の提携によりユーザーは,Vodafoneのすべてのインターネット・サービスおよびエンターテインメント・サービスと,Nokiaのインターネット・サービス「Ovi」に,より手軽に「ボタンを1つクリックするだけで」(両社)アクセスできるようになる。
またNokiaが2008年に投入する機種から,両社の音楽配信サービスを利用することができる。
Oviは,Nokiaが新たに立ち上げたサービス・ブランドで,音楽やゲーム,地図情報などすべてのサービスを同ブランドのもとに集約する。当初は英語のみサポートし,2008年前半にはその他の言語にも対応させる(関連記事:Nokia,インターネット・サービスの新ブランド「Ovi」を今秋オープンへ)。
両社は,統合サービスを利用できるNokia製携帯電話を独占的にVodafoneに供給することでも合意した。
携帯電話向けサービスに関しては,米Googleがオープンなモバイル向けプラットフォームの開発促進を目指す「Open Handset Alliance」を11月5日に発表したが(関連記事:Google,モバイル・プラットフォーム「Android」の開発に向け33社と提携),この時点でNokiaとVodafoneは同アライアンスに参加していない。
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