米Adobe Systemsは米国時間10月24日,同社の統合開発環境「Flex Builder 2」を世界の教育機関向けに無償提供すると発表した。「学生や研究者がリッチ・インターネット・アプリケーション(RIA)開発に関する知識を高められるようにする」としている。

 Flex Builder 2は,クロス・プラットフォーム対応RIAを作成するためのフレームワークで,オープンソースの開発環境Eclipseを基盤とする。製品版の価格は499ドルで,無償のソフトウエア開発キット(SDK)が付属する。

 教育機関向けの無償版Flex Builder 2は,11月初旬より同社Webサイトでダウンロード提供を開始する。

 なお,同社は次期版の「Flex 3」を2008年初頭にリリースする計画で,現在は公開ベータ2版が利用可能。

 Adobeは従来よりWebアプリケーション開発ツールのリーダー的存在であるが,最近では米MicrosoftがWebデザイン・ツール群「Expression」やWebブラウザ・プラグイン「Silverlight」などを公開して攻勢をかけている(関連記事1:マイクロソフトが「Expression」を正式発表,「Silverlight」を強力プッシュ,関連記事2:Microsoftの「Silverlight」がAdobeの存在をかすませる)。

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