米IBMは米国時間10月9日,容易にマッシュアップを構築できるプラットフォーム「Mashup Starter Kit」のプレビュー版を公開した。同社によると,ITに精通していないユーザーでも短時間でマッシュアップが行えるという。

 Mashup Starter Kitは,マッシュアップ・サーバー「Mashup Hub」と,インタフェースとして機能するマッシュアップ・アプリケーション基盤「QEDWiki」から成る。Mashup Hubは,Webサイトからの情報をRSS,ATOM,XML形式で保存するほか,情報を別のフォーマットに統合,変換,分類,発行する役割を果たす。QEDWikiは,今年2月に公開したプレビュー版(関連記事:IBM,企業向けマッシュアップ基盤「QEDWiki」の無償プレビュー版を公開)に改良を加えた。

 同プラットフォームにより,社内のデータベースや特定部門の情報などをWebサービスと組み合わせ,Webベースの柔軟なアプリケーションを短時間で構築できる。例えば,保険会社は大型台風に関するデータを地理空間情報と組み合わせ,損害やリスクに関する分析をより正確に行えると,同社は説明する。

 Mashup Starter Kitは,同社の開発者向けサイト「alphaWorks」よりダウンロード可能。商用版は2008年第1四半期に提供を開始する予定。

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